この記事は、英検準1級一次試験を受験した直後で次のような状態にあてはまる人が今後の行動を考えるために役立つ情報を届けるために書いています。
このような人がこの記事を読み終わる頃には、これから一ヶ月は自信を持って二次試験の対策をすればよいことに気づくことでしょう。
それでは個々に見ていきます。
二次試験の対策で意識したいこと
一次試験の英作文と二次試験の面接は本質的に同じ
英検準1級の二次試験は英検準1級の英作文の対策をして一次試験に合格できるレベルなら少しの対策で十分合格することができます。
英作文の構成と二次試験の内容はアウトプット方法が違うだけで基本的に同じことだからです。
英検準1級の二次試験は以下の構成になっています。
情報を出す順番や構成さえ守れば特に恐れることはありません。
英作文を口頭でアウトプットする練習
英作文と面接の質疑応答は本質的に同じだとはいえ、その場で即興でできるほど簡単なことでもありません。
普段から口頭での英語アウトプットする機会を作って事前に練習することです。
口頭でアウトプットする練習抜きで本試験に臨むと、質問に対する応答が遅れたり、何も応答できずに次の質問に移るというような最悪の事態を招きかねません。
本試験が始まる時に、面接官より「自分のことを少し話してください」という指示があるので、例えば以下のような簡単な自己紹介を何も見ずに言えるくらいに練習することから始めることです。
これらのことは自分自身の事なので英検準1級の一次試験に合格するレベルならその場で組み立てて臨機応変に語れると思いますが、念のため定型表現として自分の中に落とし込んでおくこともお勧めです。
英作文とスピーキングの練習に特化した練習
私は本試験の時に即興で答えを考えて即答するのは意外と大変です。
しかし、以下のような事前準備をすると仮に想定から外れた質問が来た時でもその場で対応できる可能性が高くなるのでお勧めです。一ヶ月もあればかなりの範囲をカバーできるようになります。
ここで英語でなく日本語で準備しておくということがポイントです。
普段意識しないことを自分なりの言葉で日本語で準備しておけば、英検準1級の一次試験に合格するレベルならばその場で日→英に置き換えることはそう難しくないことでしょう。
もちろん、事前に準備した日本語の内容を英語の言い回しにして頭に入れておくのもお勧めです。
自己紹介の定型をマスターしておくと安心です。
英検準1級:二次試験の実際
私が英検準1級の二次試験に合格した時の試験直後の感想を当時の記録を整理しながら見ていきます。
英検準1級の過去問の傾向を見る限りでは本試験各回で傾向の変化はそれほどないと考えられるので、過去の記録は今でも当てはまるため現在でも有効だと考えられます。
この記事で「今回」といっているのは2018年2月23日を表します。
全体的な印象
英検準一級の二次試験を今回初めて受験しました。
英検準1級として初めての二次試験なので勝手が分からずに落ち着かず舞い上がってしって後から振り返ると「ああすればよかった」「こう言えばよかった」等のように色々な反省材料で心が一杯になってしまいました。
しかし、このように悪いイメージが心を支配しがちですがうまくできた部分もたくさんあります。
面接前のやりとりをしながら徐々に落ち着きを取り戻しましたし、ナレーションでうまくいかなかった部分もナレーションに続く質疑応答で挽回しようとだいぶ多く語るようにしたことで、全体的には大きな失敗はなくなんとか乗り切れた印象でした。
ナレーション
4コママンガのナレーションは、前半の2コマ分でだいぶ時間を使ったような気がしたので後半2コマは残り時間を気にしてかなり説明を省いてしまいましたが、これはナレーションのやり方としては少しもったいなかったです。
面接官はストップウォッチでナレーションの時間を測っていてこちらのナレーションが終わると「それで終わりですか」とだけ聞いてきますが、それは「まだ時間がありますよ」と教えてくれているだけです。
その時点で説明が足りないと思ったら説明が足りないと思ったコマについてさかのぼって追加で説明することもできるので、遠慮することなく時間いっぱい使ってナレーションを仕上げることです。
そうしているうちに時間切れになれば面接官が時間を使い切った旨を教えてくれます。
繰り返しますが、ナレーションの時間制限は気にせず自分ができるアウトプットを精いっぱいやることです。
質疑応答
ナレーションが終わった後は質疑応答の時間になります。
4つの質問がくる中で前半2つはナレーションに関する内容なので応答もそれほど難しくないと思いますが、後半2つはどういう切り口で質問が来るのか予想がつかないので不安でした。
ここで大切なことは次の三点です。
アイコンタクトを意識し大きな声で話す
どんなに的確な表現であっても相手に届かなければ意味がありません。
以下の二点を意識して話すことで自分の考えを的確に伝えようとする意思表示をすることです。
この二点は私が通学していた英会話スクールで事あるごとに英会話教師から指導されました。
結論、理由、具体例の構成でクイックレスポンスを意識する
質問に対してその場で自分の言葉で言えそうなことで話をつなげながら回答を組み立てます。
私は本試験の時に即興で答えを考えて即答するのは大変だと思ったので、一次試験後のおよそ一ヶ月で以下のような事前準備をして二次試験に臨みました。
質問に対して的確に答える
質問意図に即した答えをするように意識します。
もし質問内容が聞き取れなかったり理解できなかった場合は、遠慮なく「もう一度言ってほしい」と頼むことです。
これで質問意図を良く理解し自分の答えを整理する時間稼ぎにもなり効果的な答えをすることに役立ちます。
ただし4つの質問の中で1つか多くても2つだけにしておいた方がいいです。
結果
英検準1級二次試験の結果は「合格」でした。
英検準1級二次試験 | 正答率 | |
---|---|---|
テスト日 | 2018.2.23 | |
ナレーション素点 | 12/15 | 80% |
Q&A素点 | 18/20 | 90% |
アティチュード素点 | 3/3 | 100% |
スピーキングスコア | 582/750 | 77% |
ナレーション、質疑応答、アティチュードは納得感がある採点結果でした。
しかし、スコア単独で見る限りでは各分野の素点がそのままスコアに反映していないことが分かります。
どうやら二次試験の採点はナレーションに対する重みづけが大きそうだということは想像できますが、素点からスコアへの換算に仕方は分からないのでこれ以上考えても無駄なので考えないことにします。
まとめ
どうですか。今回の記事は私が英検準1級一次試験を受験し合格した後に初めて受験した英検準1級二次試験の時の記録を整理したものですが、本試験の時の出来事を踏まえると以下の事を心がけて対策すれば英検準1級二次試験に合格するレベルに達することが理解できたのではないでしょうか。
英検準1級の一次試験に合格すれば後は二次試験だけですが、英検準1級の一次試験に合格した人なら少しの準備で二次試験は余裕で合格できるはずです。1ヶ月もあれば英検1級の二次試験に合格するだけの実力が付きますよ。
おまけ
私はこの本を参考にして英検準1級の二次試験の準備をしました。
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私が英検準1級の二次試験を受験した会場の待合室で辺りを見渡すと、ほぼ全員がこの本を持っていて自分の順番が来るまで待っていました。
自宅でできるCASECを受験してみればTOEICのスコア目安だけでなく英検合否の目安も試験後にすぐに知ることもできます。
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