計算結果に小数点以下を含む場合、特に書式設定がなければ小数点以下は四捨五入されて表示されます。
しかし、その計算結果を合計するなどして二次使用する場合は具合が悪いことがあります。
小数点以下を含むデータがある場合は、特にデータと表示とを一致させるように配慮しましょう。
指定の桁で四捨五入:ROUND
小数点以下を四捨五入して整数にする場合は、
ROUND(参照セル,0)
とします。
上記の式の中に入っている「ゼロ」の値を変えることで端数処理をする桁数を変えることができます。
「428.571…」というデータに対して端数処理の桁数を変えると以下のようになります。
関数 | 表示 | 説明 |
---|---|---|
ROUND(参照セル,-2) | 400 | 十の位を四捨五入する |
ROUND(参照セル,-1) | 430 | 一の位を四捨五入する |
ROUND(参照セル,0) | 429 | 小数点以下1桁を四捨五入し小数点以下0桁(整数)にする |
ROUND(参照セル,1) | 428.6 | 小数点以下2桁を四捨五入し小数点以下1桁にする |
ROUND(参照セル,2) | 428.57 | 小数点以下3桁を四捨五入し小数点以下2桁にする |
このような法則で発展させると端数処理の桁数を適宜変えることができます。
整数:INT
小数点以下を切り捨てて整数にする場合は、
INT(参照セル)
とします。
計算結果は、ROUND(参照セル,0)と同じになります。
その他の端数処理
指定の桁で切り捨て:ROUNDDOWN
小数点以下を切り捨てする場合は、
ROUNDDOWN(参照セル,0)
とします。
上記の式の中に入っている「ゼロ」の値を変えることで端数処理をする桁数を変えることができます。
「428.571…」というデータに対して端数処理の桁数を変えると以下のようになります。
関数 | 表示 | 説明 |
---|---|---|
ROUNDDOWN(参照セル,-2) | 400 | 十の位を切り捨てする |
ROUNDDOWN(参照セル,-1) | 420 | 一の位を切り捨てする |
ROUNDDOWN(参照セル,0) | 428 | 小数点以下1桁を切り捨てし小数点以下0桁(整数)にする |
ROUNDDOWN(参照セル,1) | 428.5 | 小数点以下2桁を切り捨てし小数点以下1桁にする |
ROUNDDOWN(参照セル,2) | 428.57 | 小数点以下3桁を切り捨てし小数点以下2桁にする |
このような法則で発展させると端数処理の桁数を適宜変えることができます。
指定の桁で切り上げ:ROUNDUP
小数点以下を切り捨てする場合は、
ROUNDUP(参照セル,0)
とします。
上記の式の中に入っている「ゼロ」の値を変えることで端数処理をする桁数を変えることができます。
「428.571…」というデータに対して端数処理の桁数を変えると以下のようになります。
関数 | 表示 | 説明 |
---|---|---|
ROUNDUP(参照セル,-2) | 500 | 十の位を切り上げする |
ROUNDUP(参照セル,-1) | 430 | 一の位を切り上げする |
ROUNDUP(参照セル,0) | 429 | 小数点以下1桁を切り上げし小数点以下0桁(整数)にする |
ROUNDUP(参照セル,1) | 428.6 | 小数点以下2桁を切り上げし小数点以下1桁にする |
ROUNDUP(参照セル,2) | 428.58 | 小数点以下3桁を切り上げし小数点以下2桁にする |
このような法則で発展させると端数処理の桁数を適宜変えることができます。
まとめ
データの端数処理としてROUNDとINTを中心にROUNDDOWN、ROWNDUPまでを見てきました。
- ROUND:四捨五入
- INT:整数化
- ROUNDDOWN:指定桁で切り上げ
- ROUNDUP:指定桁で切り捨て
という感じで用途に応じて使い分けましょう。
計算結果が二次利用されることを考えると、計算結果を出す時点毎に端数処理をしっかりしておくことが全体を通して効率化につながることと思います。
コメント