対策が取りやすい単語、長文、リスニングと比べると、英検準1級の英作文は以下のような点でどうやって対策すればいいか分かりにくくないですか。
しかし、コツさえつかんで事前に練習しておけばそれほど恐れることはありません。
しっかり対策すれば英検準1級の英作文で満点を取ることだって可能です。
英検準1級への2回目の挑戦では英作文で満点とることができ余裕の合格を果たしました。
英検準1級の英作文:2017年6月での失敗
初めて本試験を受験した英検準1級は惨敗で、その時の英作文は時間をかけた割にはまとまりのない文章になってしまい大幅減点となってしまいました。
本試験までの期間で手書きで英作文をする練習をしていなかったので当然の結果で、実際に紙と鉛筆を使って手書きで書く練習をしないと良い英文など書ける訳がありません。
英検準1級の英作文では120~150単語でテーマに沿った作文を書くだけなのですが、甘く見ていると私のように失敗してしまいます。
この時、以下のような思い込みがあって英作文に力を入れませんでしたが、それは間違いだということが立証されました。
英検準一級英作文満点に向けての準備
英作文に慣れていないとまず書き出しをどうするかでつまづくことでしょうし、文の構成や単語選びなどその場で考えるのはよほど慣れていないとできないことと思います。
しかし、効果的な書き方を知り繰り返し練習することで本試験でよい作文が書けるようになります。
英検準1級の英作文では難易度の高い単語を使うとか凝った言い回しをするとかが求められているわけではありません。
逆に、簡単な単語をスぺルミスなく確実に書くことや簡単な言い回しを文法的ミスを犯すことなく確実にすることの方が評価されます。
以上を前提として事前準備や練習の仕方を見ていきましょう。
1文当たりの単語数を知る
英検準1級の英作文は120~150単語程度で仮に1文を10単語で書くとしたら12~15文です。
これを序文、ポイント1、ポイント2、結論の4段構成で書くとすると各パートで3、4文書けば、求められる単語数の作文は出来てしまいますので、一見簡単そうに見えますが書いてみると意外に書けないものです。
いきなり150単語の全文を書こうとせずにまずは1文だけでいいので伝えたい内容のコマ切れを書いてみましょう。
すると、自分の力で使える文法事項や単語、自分が書ける一文の長さがだんだん分かってきます。
間違っても単語数を数えながら規定の単語数の範囲に入っているか等考えないようにしましょう。
一段落毎の文の数と構成を守る
一段段落に3文を意識すると書きやすいと思います。
例えば、1つのポイントで3文を書こうとするとこうなりませんか。
2つ目のポイントもこれと同じ考え方で3文書けますし、序論、結論も基本このような考えを応用すればいいだけです。
この構成を強く意識しないとなかなか良い英作文になりません。
というのも、日本語の作文とは文の並び方が逆だからです。
例えば、無意識に作文すると
というようになり、これは日本語としては自然な流れですが、同じことを英作文で考えるときは、
と考えると自然になります。
日本語で情報集め
想定問題に対して、まずは日本語で情報集めをして自分の考えや意見をまとめて、その自分の考えを英語で表す場合に当てはまる英単語と言い回しを調べてから書き出します。
普段あまり意識しないテーマは日本語で書こうとしてもなかなか難しいものです。
英検準1級の英作文では、普段あまり深く考えることのないテーマが出題されることがありますが、そのテーマに関する背景知識がないと日本語であっても自分の考えをまとめて作文することが難しいです。
適切な英単語や英文での言い回しを知らないと何をどうやって書けばいいのか見当もつかないので、その結果無理にひねりだした文章はかなり不自然な言い回しになってしまい、時間をかけた割にはまとまりのない英作文になってしまいます。
このような事態を避けるためには、本試験で短い時間で良い英作文を書くためには自分の考えを日本語で整理しておくことが大切です。
仮に自分の意見を表す英単語と表現を思い出せなくても日本語で自分の考えを整理できていればそれに合う表現は本試験でもできることでしょう。
想定問題のまとめ
過去問や例題をなるべく多く用意して出題傾向を分析します。
実際にやってみると分かりますが、テーマを一般化して考えていくとそこで問われていることはそれほど多くのバリエーションがあるわけでもなくある傾向が見つけられることでしょう。
そして、それらの一般化されたテーマに対して自分の根っこの部分ではどのような意見があるかを突き詰めて考えてみると良いです。
自分の心に聞いてみてもその答えはばらばらではなくある一定の法則があることに気づくでしょう。
定型文を覚える
決まり文句は覚えておくと文の書き出しがスムーズになり時間の短縮ができます。
パターンがたくさんあるのであまり多くの定型文と書き出しを覚えておく必要はありませんが、自分が気に入ったものを最低1パターン覚えておきましょう。
実際に自分が書いた英作文で定型の書き出しや接続詩がどのように使われているか、そしてそれが効果的なのかを自己評価してみると良いです。
手書きで英作文書く
英検準1級の英作文は本試験と同じように紙と鉛筆で書く練習が必要です。
特に最近ではパソコンで作文することが多くなっていて手で文を書く機会が減っていると思いますので、本試験でいきなり作文を書こうと思っても意外と書けないものです。
TOEIC SWテストはパソコンで英作文するので、ある程度骨子や細部を書いてからコピペを駆使すれば割と短時間でそれなりボリュームで英作文を書くことができますが、英検準1級の英作文は手書きでするので短時間で良い文を書くためには以下のようなことを意識すると良いと思います。
当時、TOEIC SWテストに比べると150単語くらいしか求められない英検準1級なら何とかなるだろうという考えが甘かったです。
一行にかける単語数と、一文の単語数を覚えるのも良い方法です。
これさえ覚えておけば本試験の時には単語数を数える必要はありません。
単語数を気にしながら書くと時間が足りなくなります。
参考書籍
2018年1月当時、英検準1級の英作文を練習できるテキストがあまりなかったので代わりに英検1級のテキストを参考にしました。
1級と準1級とでは以下のような差がありますが書き方そのものはそれほど変わりません。
このテキストは前半50ページにわたり英検1級の英作文の書き方を丁寧に解説しているので、この部分を読むだけで英検準1級に合格するレベルの英作文が書く知識をつけられます。
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価格:2,090円 |
面接、リーディング、リスニングの練習としての英作文
英作文の練習は英作文をうまく書く力をつけるだけでなく、面接、リーディング、リスニングの練習にもなります。
面接で求められるのは、質問に対して自分の意見を発信した後に自分の意見の理由・根拠を具体的な例やデータなどの背景情報を付加していって自分の主張の正しさをサポートする力です。
この面接での応答は英作文と同じですし、普段の読解の問題とリスニングの問題でも情報を出す順序の基本は同じです。
まとめ
特に普段あまり意識しないテーマに関する作文をは短時間ですることは日本語でも難しいものですが、想定問題について日本語で情報集めをして自分の考えを整理した上でその考えを表す単語と言い回しを調べて覚えると良いです。
もちろんそれを紙と鉛筆で手書きをして練習することが大切です。
自分の心に聞いてみて自分の考えの根っこの部分さえ良くわかっていればどんなテーマであっても自分の主張ができるはずです。
英検準1級の英作文は150単語で自分の意見と根拠を主張できればいいだけなんです。
以上の方法で私は英検準1級英作文で750点(満点)取ることができました。
公式サイト 英語コミュニケーション能力判定テスト「CASEC」
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